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「時間管理で解決!自閉症スペクトラムとの付き合い方・特徴を活かした勉強法」

2023/05/18

「時間管理で解決!自閉症スペクトラムとの付き合い方・特徴を活かした勉強法」

「1+1=2」が理解できない!から首都大学東京を学年トップで卒業し教室運営!それまでにfeel高認予備校西東京市校教室長の筆者が実践したデジタルガジェットの活用と勉強の方法をご紹介致します。
 
1 なぜ「1+1=2」?学校生活で見つかったこだわりの障害
2 小・中・高校の勉強でつまづくことは問題ではない
3 こだわりの強さを活かした勉強の「儀式化」と「時間管理」
4 おわりに
なぜ「1+1=2」?学校生活で見つかったこだわりの障害

こだわりの障害は家庭の中では見つけにくいものです。しかし、「学校」という枠組みの中ではそれは顕著に現れ、早くそれに気付いてあげることができます。feel高認予備校西東京市校教室長の筆者も実際にそうでした。
 
小学校に入学するまでの日常生活では、「どうしても右足は靴を履きたくない」「前髪を切りたくない」などの強いこだわりはあったものの、「少し変わった子ども」というくらいの軽い扱いを受けていました。しかし小学校に入学してすぐに、自分のこだわりの障害に気づくことになります。
 
「1足す1が2になるのは覚えます。でもどうして=を横に書かなければいけないの?」筆者は小学校の最初の授業で、人生で初めて自分のこだわりの障害を自覚しました。もちろん当時はそのことを言語化出来ているわけではありませんでしたが、今になって両親に聞くとその時の算数の授業で居残りになったエピソードを聞かされます。
 
このように、日常生活の中では見つけにくいこだわりも、学校や勉強という「ルール」という枠組みの中では子どもにとってこだわりが強烈な「ストレス」になりえます。もしお子様にそのような傾向が見られた場合は、早期に適切な対処をしてあげる必要があります。

小・中・高校の勉強でつまづくことは問題ではない

高等教育までの勉強で成績が不振であることは全く問題ではありません。
 
こだわりが強い子どもにとって、原理のわからない科学の公式や天下り的に教えられる方程式はストレスでしかないからです。
 
例えば物理の運動方程式は覚えるのは簡単ですが、導くには大学数学の知識が必要ですので、普通に高校生をしていたら何故成り立つのかわからない公式です。理由を追求したいようなこだわりを持つ子どもには、これを覚えることは強くストレスになります。
 
ですので彼らにとって大切なことは、「高等教育までの勉強は大学へ行くためのプロセスだ」と割り切ること、そして大学できちんと勉強をすることです。大学へ行けばこだわりの強さは知的好奇心という武器に変わり、大学生活をその後の人生の支えになる質の高い時間にします。
 
こだわりの強さを活かした勉強の「儀式化」と「時間管理」

自閉症スペクトラムの「変化を嫌う」ことは「習慣化」ないしは「儀式化」が非常に得意といいかえることができ、それは勉学にとって何よりの強みとなります。問題は、つい夢中になって「時間管理」が出来ないことを解決するのみです。
 
毎日決まった時間に学習・復習をすることは忘却サイクルの観点から非常に効果的であることは周知の事実です。ですから儀式化が得意な自閉症スペクトラムの子どもは、「やりすぎてしまわないように時間管理」をするだけで簡単に勉強を習慣化でき、高い効果を見込むことができます。
 
例えば筆者は大学受験の際、家にある全ての時計の電池を抜き、タイマーのみを使用して勉強時間の管理をしていました。午後11には携帯電話のアラームを鳴らしその後は一切デスクには向かわずに風呂などを済ませる。そして一日に勉強したことを眠る前に思い出してからベッドに入る。シンプルな儀式化ですが、それを実践して偏差値を46から69まで上げ、大学に合格しました。大学4年間もそれを実践してトップの成績で卒業することが出来ました。
 
このように「こだわり」と「儀式化」は強力な武器に出来ます。変化を嫌うことが障害と見られがちですが、捉え方を変え、少しのテコ入れ、つまり時間管理をすることで自閉症スペクトラムのあり方は180°変わります。

おわりに

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筆者は現在も8種類の精神薬を服薬し続けています。しかし上記の方法で学歴と自己管理能力を身に付け、feel高認予備校西東京市校を運営するまでに至ります。
 
「メタ認知」「ポモドーロテクニック」などを取り入れ、feel高認予備校西東京市校では自閉症スペクトラムを持つお子様が高校卒業認定試験に合格し大学卒業、社会人になるまでをサポートする体制を整えております。お問い合わせをお待ちしております。

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